2008-01-01から1年間の記事一覧

正犯なき共犯・共犯なき正犯について調べてみました。

最近、最判平成20年5月20日という判例で、自招防衛についての新しい注目判例がでました。 デ●ーズ前でたむろしていた若者におじさんが絡んできた判例(女の子の髪をひっぱったりしたおじさんの判例です)とかと比べるとおもしろいです。 ちなみにこの判例も…

ロースクールの恋愛事情について書いてみました。

気がついたらハロウィーン。2年生の後期はなんだかんだで忙しいです。 商法の科目で、M&Aを選択してしまったところわけがわからない単語ばかりが出てきてパソコン様様な日々を過ごしています。 4月に入った時点では、「あれは買わないでしょwwww」と思って…

ロースクールな日々について書いてみました。

某ロースクールに通い始めて早1ヶ月と20日。学部に足が生えたようなものかと思っていたら大きな間違い。毎日が驚きの連続です。 1.1限が早い 開始8時30分。 学部時代でしたらスカスカの教室ですが、出席も取るためか全員きちんと出席。授業時間は100分と、…

当事者の欠席について調べてみました。

久しぶりです。 最近本当に勉強がおろそかになってしまって、自分が嫌です。 ロー受験が終わってから、毎日どんどん法律の知識が抜けていくような気がしてなりません。 当事者の欠席とは、当事者が適法な呼び出しを受けながら、その期日に出頭しないこと、ま…

訴えの客観的併合について調べてみました。

テストは終わったのですが、バイトが意外に忙しく、勉強をサボりがちです。 訴えの客観的併合とは、原告さんが1つの訴えで、はじめから数個の請求に審判を求めることをいいます。 たとえば、原告さんが売主、被告さんが買主とすると、「お金を払え」という売買…

被害者について調べてみました。

テストが終わりました(∩´∀`∩) 基本書にしか載ってないような内容ですが、いろいろ新しい規定ができていて、結構大事です。 まず、検察官による基礎・不起訴の決定に当たっては、被害者の状況、被害者の処罰感情なども考慮されます(起訴便宜主義)。 248条 …

死者を被告とする訴訟について調べてみました。

水曜・木曜のテストが一息ついたので。 1回やっておいてもついつい忘れてしまうテーマです。適当にまとめてみます。 どんな問題かというと、Aが、すでに死亡しているBに対して訴えを提起し、Bの相続人であるCが訴訟追行していたという場合、だれが被告となる…

役員等の第三者に対する責任について調べてみました。

なんだかんだで会社法が多くなってる1月。 429条(役員等の第三者に対する損害賠償責任) 1項:役員等がその職務を行うについて悪意又は重大な過失があったときは、当該役員等は、これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。 2項:次の各号に掲げ…

株主代表訴訟について調べてみました。

きのうの続きっぽい感じです。 株主代表訴訟の手続きについては、条文に詳しく規定があります。 847条(責任追及等の訴え) 1項:六箇月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き株式を有する株主(第百八十九条第二項の定…

役員等の責任について調べてみました。

以下の条文が有名です。 423条(役員等の株式会社に対する損害賠償責任) 1項:取締役、会計参与、監査役、執行役又は会計監査人(以下この節において「役員等」という。)は、その任務を怠ったときは、株式会社に対し、これによって生じた損害を賠償する責…

事業譲渡・事業譲受について調べてみました。

気づいたらページビュー1万超え(∩´∀`∩)100くらいは自分でカウントしているんだろうけど嬉しいです。 なんか間違ってアクセスしてしまった方、なんとなく見てくださった方、ありがとうございます。 事業譲渡は会社が事業の全部または一部を譲渡する行為です…

受験についてやっておいてよかったことについてまとめてみました。

新カテゴリー追加です。毎日調べたりコピペしたりするのに飽きたので、ひとやすみです。 ロースクールというものがどういうものかもよくわからず、私が受験を決めたのは、大学入学と同時くらいでしょうか。 弁護士さんという職業に映画で憧れたのが中学生時…

予備の中止について調べてみました。

きのうと同じで予備について。 予備とは、犯罪の実行に至らない準備行為のことです。 刑法43条(未遂減免) 犯罪の実行に着手してこれを遂げなかった者は、その刑を減軽することができる。ただし、自己の意思により犯罪を中止したときは、その刑を減軽し、又は…

予備の共同について調べてみました。

自分で勉強してて、何言ってんだかわからなかったテーマです(笑) 長いけど、判例読めばよかったです。 予備罪についての判例は、最決昭37・11・8の下級審(名古屋高裁)のものが参考になります。 事案は、「被告人は、昭和三五年三月上旬ごろ、従兄にあたるA…

続々・報道と名誉・プライバシーの関係について調べてみました。

死者への名誉毀損は刑法により定められています。 刑法230条(名誉毀損) 1項:公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。 2項:死者の名誉を毀損した者は、虚偽の…

続・報道と名誉・プライバシーの関係について調べてみました。

プライバシーについてはもう言及してたんですが、テスト勉強もかねてもう一度。 前の日記はこれです。 →http://d.hatena.ne.jp/ayaayako/20071114/1194882286 ひとりで放っておいてもらう権利として19世紀アメリカで主張されたプライバシー権ですが、今では…

報道と名誉・プライバシーの関係について調べてみました。

なんで表現の自由関連ばっかかというと、テストが近いからです。 テストがやばいと卒業できないのです。 メディアの報道によって、個人の名誉・プライバシーが侵害されてしまうこともありますが、どっちも重要な憲法上の権利。一概に「これはプライバシーを侵…

将来給付の訴えについて調べてみました。

135条(将来給付の訴え) 将来の給付を求める訴えは、あらかじめその請求をする必要がある場合に限り、提起することができる。 将来給付の訴えの場合、口頭弁論終結後に現実化される給付義務の訴えに訴えの利益はあるのか、原告に請求適格が認められるか否かが…

いろんな定義について調べてみました。

机の中から単語帳が出てきたので、まとめておきます。元ネタが全然思い出せません。 わたしわかってるんですよー、と解答用紙に書けば、何点か加点されるかなーとか思ってます。 570条「隠れた瑕疵」取引上一般の買主が通用要求される注意を尽くしても発見でき…

留置権について調べてみました。

担保物権は苦手なんです。漠然としていると思うのはわたしだけでしょうか。 留置権は民法の7章、295条以下に規定されています。 295条(留置権の内容) 1項:他人の物の占有者は、その物に関して生じた債権を有するときは、その債権の弁済を受けるまで、その物…

占有と相続について調べてみました。

久々民法。民法もそんなに好きじゃないです。 親が借りてた家を、親の持ち家だと思い込んで、親の死亡で相続した子どもが10年ないし20年占有した場合どうなるか…という問題です。 論点がわりかし多い論点なので適当にまとめておこうと思いました。 子どもが…

続・表現の自由について調べてみました。

表現の自由に代表される精神的自由は、民主政治の過程で回復可能な経済的自由に比べ、厳格な違憲審査基準が適用されることは有名です(二重の基準論)。 厳格な審査基準にもいろいろあります。判例がとっているものもいろいろです。 (最大判昭29・11・24)「新…

表現の自由について調べてみました。

メディア法の授業をとってると、メディア側の味方したくなってきます。 名誉・プライバシー権や検閲、事前差止との関係で、メディア側の表現の自由、視聴者側の知る権利が問題となります。 有名な判例があります。長いです。 (最大判昭61・6・11)「北方ジャー…

議決権の代理行為について調べてみました。

性懲りもなく会社法です。 習うより慣れろ(∩´∀`∩) 株主の議決権は、代理人に行使させることも可能です(310条)。株主にできるだけ議決権行使が可能なようにする趣旨です。 310条(議決権の代理行使) 1項:株主は、代理人によってその議決権を行使することが…

二重起訴の禁止について調べてみました。

民事訴訟法でもまだわかりやすい二重起訴の禁止について適当にまとめてみました。 142条(重複する訴えの提起の禁止) 裁判所に係属する事件については、当事者は、更に訴えを提起することができない。 二重起訴禁止の趣旨は、1 被告人の応訴の煩、2 訴訟…

続・新株予約権について調べてみました。

会社法は学校でも週に2回あります。 しかも、前期に4単位分、後期に4単位分。 これでも終わらずに、休講がなかったにもかかわらず、2回の補講が決定しました。会社法―。゜(PД`q)゜。 最近、すごく大事な判例が出ました。 ブルドックソース事件です。 企業買…

新株予約権について調べてみました。

新株予約権とは、会社に対して行使することによりその会社の株式の交付を受けることができる権利を言います。 2条(定義) この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。 21号 新株予約権 株式会社に対して行使すること…

続々・募集株式について調べてみました。

もう連続会社法にあきてます。条文多いんだよーやだよー。 会社は、201条3項4項の通知・公告のほかに、割当日の公告・通知もしなければなりません。 202条(株主に株式の割当てを受ける権利を与える場合) 4項:株式会社は、第一項各号に掲げる事項を定めた…

続・募集株式について調べてみました。

きのうの続きです。経済面における株主の利益保護も重要論点です。 まず第三者に対する有利価格発行規制があります。 「特に有利な金額」で募集がなされると、既存株主が経済的損失を被るからです。 199条(募集事項の決定) 3項:第一項第二号(募集株式の払…

募集株式について調べてみました。

株主以外の第三者に対する美醜株式および新株予約権の発行に関し、株主の利益を保護するために、会社法はいかなる措置を講じているのかが重要論点です。 募集株式の発行とは、会社成立後に新たに株式を発行またはその有する自己株式を処分することをいい、こ…